• 3月 24, 2026

RSウイルス感染症の予防~妊婦さんへワクチン・アブリスボの接種開始~

こんにちは。すずき小児科クリニック院長のすずきです。

<RSウィルス感染症とは?>

・RSウイルスに感染することによって起こる呼吸器感染症
・年齢を問わずに何度でも感染し、赤ちゃんから高齢者まで幅広い年齢層で感染する
・ほぼ全ての新生児・乳幼児が2歳までに感染すると言われている

<症状>

4~5日間の潜伏期間の後に、発熱・鼻汁・咳などの症状。半数以上の乳幼児ではこれらの症状が数日続いた後に回復しますが、30%位の乳幼児では重症化し、ゼーゼー(喘鳴)したり、咳き込んで嘔吐したりするような細気管支炎や肺炎などの症状を来すことがあります。
2歳未満のお子さんは重症化しやすく、病院を受診した1/4のお子さんが入院し、入院したうちの40%が6ヶ月未満の赤ちゃんがを占めるといわれております。

<治療方法>

特効薬のような治療法はなく、症状に応じた対症療法を行いながらピークを越えるのを待ちますが、肺炎を併発したり、中耳炎を併発した場合、抗菌薬加療を方を行うこともあります。

<合併症>

1歳未満にRSウイルス感染症で入院したお子さんは、そうでないお子さんと比較して、将来的に喘息の発症率が高かったことが報告されております。

<予防法>

こどもに対する予防接種はありません。RSウイルスは飛沫感染、接触感染により感染するため、基本的な感染対策として手洗いや手指消毒、マスクの着用などにより予防します。

<妊婦さんへの予防接種開始で赤ちゃんを守る>

赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる時に、お母さんに接種(筋肉注射)することにより胎盤を通してお腹の中にいる赤ちゃんに抗体を移行することで、出まれた後にRSウイルス感染から赤ちゃんを守ります。
(同様に赤ちゃんへの百日咳の発症予防のために三種混合ワクチン(DPT)の接種も妊婦さんへ接種が推奨されるようになりました。まだ自費です。)

当院でも4月より妊婦さんへの予防接種を開始いたします。

1回の妊娠につき、妊娠28週~37週未満の間に、1回公費で接種ができます。

平塚市以外にお住まいの方でも、お子様の予防接種と同様に接種時点で伊勢原市・秦野市・厚木市・寒川町・茅ヶ崎市・大磯町・二宮町・小田原市に住民票がある方は公費接種で接種が可能です。

<最後に>

RSウィルスはありふれたいわゆる風邪の一因ですが、ちょっと厄介なウィルス。
妊婦さんへの予防接種は、生まれてくる赤ちゃんの健康を守る手段です。
大切な家族の一員が増えるタイミングで、接種を検討してみてくださいね。

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