- 6月 17, 2026
こどもの熱中症 ~小・中学生編~
梅雨に入り、湿度が高いだけでなく気温も夏日となることもあるこの時期。
高温多湿な状況下では、外での活動だけでなく、屋内での活動でも熱中症のリスクはあります。
今日は、こどもの熱中症~小・中学生編~をお届けします。
熱中症とは
熱中症とは、高温・多湿な環境で過ごす中で、体温調節機能がうまく働かず体内に熱がこもってしまい、様々な体調の不調が出てしまうことです。
体温の調節は、
・自律神経を介して末梢血管が拡張することで皮膚血流が増し、外気への放熱をすることで体温を調節する。
・発汗によりその汗が熱を奪って蒸発することにより(気化熱)、体温が下がる。
つまりこれらのバランスが崩れた時に熱中症が起こるリスクがあります。
主な原因
体育の授業や部活動・屋外スポーツなどの習い事、その他登下校時や屋内での活動時など、学校生活のあらゆる場面でリスクはあります。
*環境の原因
・気温や湿度が高い、風が弱い環境下での活動
・体育館や空調の十分でない室内での活動
*身体の状態
・寝不足
・朝食や昼食を抜くことによる低栄養状態
・活動中の休憩や休息が不十分
・疲労が蓄積している状態
*行動
・激しい運動や、長時間の運動
・身体が暑さに慣れていない中での活動
・水分がこまめにとれない状況下
・つい頑張りすぎたり熱中してしまうことで、体調の変化に気付くタイミングが遅れてしまう
このように、熱中症を引き起こす様々な要因があります。
症状と対応
熱中症の主な症状として、
*頭痛・めまい・立ちくらみ・一時的な失神
*体温が高い・顔のほてりが強い
*だるさ・脱力感・ふらつき・立ち上がれない
*吐き気・嘔吐・腹痛
*手足の筋肉が攣る・筋肉痛
*汗のかき方がおかしい(まったく出ていない、もしくはふいてもふいても汗が出る)
などがあります。
比較的軽度な場合の対応としては、
・涼しい所へ移動し、横になって休ませましょう。その際、足を10cmほど高くして休むと、心臓への血流がよくなって血圧が上がり、脳への血流が回復して、めまいや立ちくらみが軽減する効果が期待できます。
・首や腋の下を冷やすことでできるだけすみやかに体温を下げます。
・水分補給を行いましょう。塩分や糖分の補給も兼ねて、塩分タブレットやスポーツドリンクなど。(スポーツドリンクは糖分もかなり多いので、日常からの摂取し過ぎに注意。)
呼びかけに反応しないまたは反応がおかしい、嘔吐や気持ち悪さが強くて水分補給ができない、その他症状が改善しない場合は、迷わず医療機関を受診してください。
予防と対策
・水分補給
日頃から水分をこまめに補給するような習慣を付けましょう。麦茶はカフェインを含まないため利尿作用が少なめで、水分が体内にとどまりやすく、普段の水分補給に適している飲料です。
スポーツドリンクは塩分と共に運動で消費したエネルギー(糖分)の補給にもなりますが、糖分を多く含むタイプもありますので、飲み過ぎると体重増加や虫歯などの原因にもなるため注意が必要です。
・睡眠時間
睡眠不足は自律神経の乱れにもつながります。自律神経と体温調節のつながりは前述の通りです。
しっかりと睡眠をとり、翌日に備えられるようなサポートが大切です。
・朝食
食べないことには頭も体もなかなか動き出しません。
朝食は、日中の活動のエネルギーを補給する・食事から水分や塩分などをとるという重要な役割があります。朝食をとる習慣をぜひ大切にしていただければと思います。
・暑熱順化の一環として
体がまだ暑さなどの環境に慣れていないうちに急激な運動をすると熱中症になりやすいものです。(ただし、昨今の真夏の尋常ではない暑さへの順応は無理です。。。適度な暑さに慣れていくというイメージで)
強い暑さのもとで急激な活動をするのではなく、暑さにだんだんと体が慣れていくよう、徐々に活動量を増やしていくことを『暑熱順化』といいます。
ご自宅でできる対策として、シャワーで済ませるだけでなく湯船に浸かってしっかり汗をかくようにしましょう。
活動時間の調節が可能な場合は、活動時間帯・時間の長さなどを検討してみてください。
少しずつ体を暑さに慣らしていくイメージです。
まとめ
小中学生ともなると、自宅での時間よりも学校や課外での活動時間が多くなると思われますが、家庭でできる予防や対策は色々あります。
乳幼児に比較して体力もある小中学生、ついつい無理をしてしまうこともありがちかもしれません。しかし熱中症が起きてしまう環境は日常の中に十分あり、時として命にも関わることがあります。
ぜひご家庭でも熱中症・予防について話し合ってみてくださいね。